新上屋 松阪 ランチ

新上屋 松阪 ランチ

松阪市の和フレンチ 新上屋でランチを食べてみた

松阪市のカリヨンビル2Fにある「新上屋」さんは和フレンチのお店。ずっと行きたいと思っていましたが(そんなのばっかり)、時間が無いというよりも、お料理はコースのみでなんとなく敷居の高さを感じていたため入り難かったんですよね。

一人で行く感じじゃないですし、そもそも営業してるの?流行ってるの?という佇まいなんです。

しかしGo To Eatのチケットが余っていたこともあり、とりあえずランチに行こうという事で夫婦で行ってきました。(ちなみに新上屋さんはGo To Eatは使えませんでした。2020年11月25日現在で)

結論から言わせて頂けるなら、なぜ今まで行かなかったのか後悔する結果となりました。

そんな新上屋さんの食レポとレビューをお楽しみください(^^

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新上屋のお店の雰囲気

まずはお店の雰囲気からですよね。

敷居が高そうと思っていたお店の雰囲気も中に入ってみると城下町の古民家風内装で、かなりおしゃれに仕上げてありますし想像していたよりも落ち着きます。

テーブルも椅子も低めで良い感じで料理を眺めながら食べる事ができますね。この日は他にも5組のお客さんが見えてました。

ちなみにこれがおしぼり。ただの圧縮タオルなんですけど、枡の水につけて膨らませてから使うのです。

こういう所でもちょっとした工夫で楽しませてくれ、おそらく経費の削減にもなっているのではないかな?

双方にとってメリットがあればいいですよね。座った席は隣の会話が聞こえるぐらいの距離ですけど、なぜかそういうのあまり気にならないのが不思議でした。

新上屋 松阪 ランチメニューの種類

新上屋さんのランチメニューはmenuAからmenuEまでの5種類で、基本メインディッシュが違うだけで後のコースメニューは同じのようです。

menuA・B・C・D・E 共通

  • 前菜盛り合わせ
  • スープ
  • メイン料理
  • パン2種(追加 ランチは+50円、ディナーは無料だそうです)
  • デザート
  • プティフール(コーヒー・紅茶)     ※季節や日により前菜メニュー、スープ、デザートが変わる可能性あり

メインメニュー 

  • A:「錦爽鶏のポワレ」 2,600円
  • B:「本日の鮮魚のポワレ」or「パールポークのソテー」 3,000円
  • C:「鴨のロースト」or「松阪牛100%ハンバーグ」or「仔羊のグリル」 3,600円
  • D:「国産牛ステーキ」or「オマール海老カガイフ揚げ」 4,600円
  • E:「松阪牛ステーキ」 8,000円    ※値段はすべて税別です。

Aの錦爽鶏のポワレが最安値の2,600円で、ランチとしては「高い」と思いますよね。でもそれだけの価値のある料理であると思いました。

恐らく今回をきっかけに年に数回はお邪魔することになりそうですわ。

新上屋 松阪 ランチの食レポ

初めてだったのでとりあえずお試し的にmenuAとmenuBを一つずつ注文して食べ比べるのは定石ですよね。

妻はAの錦爽鶏のポワレ、私はBで鮮魚のポワレ。この日の魚は真鯛のポワレでした。

前菜

見て下さいよこの前菜! 右から

  • しいたけのムース
  • 鰹のカルパッチョ
  • 鴨の燻製とネギのロースト
  • サーモンのタルタル
  • グージェール

長くなりますけど、一つ一つ説明せずにはいられません(^^

しいたけのムースはその名の通り、ふんわりしたムースにしいたけの風味が効いています。デザートっぽいイメージですけど、おかずにもなるしおつまみにもなります。

鰹のカルパッチョは和風感が強く、カツオのたたき感覚で醤油ベース?のソースがマッチしていました。生臭さもなし。

鴨の燻製がまたいい! ほんのりと燻製が香る仕上がりで鴨の癖すら全く感じさせないし、その下のネギが香ばしく焼かれていて脇役とは思えないほどおいしいです。

サーモンのタルタルもカルパッチョのようなイメージです。

グージェールはシュー皮にチーズが練り込まれていて、中身は生ハムのクリームがたっぷりと仕込まれています。チーズの風味と生ハムのクリームのコントラストが楽しめる一品。

最後はまっちゃのグラタンです。抹茶のクリームの上にチーズをのせて焼き上げてあり、驚いたのはクリームの下は里芋!この組み合わせでしっかりとグラタンになっているのです。

どれも全て美味しくて、器もそれぞれ色や形に違いがあり眼でも楽しませてくれますよ。

特にしいたけのムース・鴨の燻製・グージェール・抹茶のグラタンは絶品でしたね。

スープ

さつまいものポタージュでした。

サラッとした口当たりで、甘みの強いスープ。甘みはさつまいも本来の甘み?

個人的にはさつまいものような甘さのある食材はあまり得意ではないのですが、さつまいもの味が強いわけでもなく、浮かべられたアーモンド(だと思います)の香ばしさがアクセントになってて美味しかったですよ。

パン

最初とメインの2回に分けて2種類のパンが登場します。

左は軽く焼かれたバゲット、左はライ麦のパン。

サクサクしたバゲットはあたたかく、ライ麦のパンも独特の風味とモチモチ感で楽しめます。おかわりが欲しいぐらいでしたが、ランチではパンもバターも追加+50円とのこと。

お腹いっぱいになるとつまらないので止めておきました。

メイン

妻の錦爽鶏。マスタードと醤油を使い、和テイストが入った料理です。

パリッパリに焼かれた鶏皮、ジューシーな肉質と旨味、肉そのものもいいお肉ですね。マスタードと醤油のソースもいいですね。これ醤油とマスタードをベースにして、味醂とかワインとか合わせれば家でもある程度真似はできそうです。豚肉でも合いそう。

私はこの真鯛のポワレ。肉厚の身で、皮も厚いですけどこれもパリッと焼かれていて魚がそれほど好きじゃない人でも全部食べられますね。

ソースはあさりのクリームソース! あさりのだしがしっかり出ているソースです。魚に魚介系ソースで濃厚ではないのでかなりサッパリしていてもうひと切れぐらい食べられそう。こんなソースで頂いたのは初めてです。ここにも「和」を出しています。

付け合わせもまったく手を抜くところなく、焼いたミニトマト・紫いも・ジャガイモのミルフィーユ風のグラタン?・冬瓜・蕪が盛られています。薄くスライスしたジャガイモを層にしホワイトソースと合わせたグラタン風が美味しかったです。

どの料理も濃くてクドイ、バターたっぷりのフレンチのイメージとは全く違って、あっさりと食べる事ができるものばかり。

なぜ、この日まで来なかったという思いもありましたが、思い切って来てよかったという気持ちの方が強かったですね。

デザートと飲み物

モンブランが食べたかったのですが・・・、なくて残念。

でも代わりの「リンゴのタルトタタン」満足。イチジクのテリーヌもサッパリした料理の締めとしては悪くないです。(料理がコッテリしていたらきついかも)

タルトタタンのパイ生地がまたサクッとおいしい。リンゴのシャーベットもさり気なくありました。

イチジクのテリーヌは生チョコの中にイチジクがIN。濃厚な味わいとイチジクの酸味が良い感じ。

コーヒーと紅茶で余韻を楽しませて頂き有難うございましたという感じ。

次回は必ず違うメインを食べたい、ランチだけではなくディナーも食べてみたいと思いつつお店を後にしました。

新上屋 松阪 基本情報

客層は圧倒的に女性が多そう。でも50代・60代の方が夫婦で来られたり、カップルなら文句なしにおすすめ。記念日の食事にもきっとご満足いただける新上屋さんです。

値段的にも時間的(あっという間に2時間ぐらい過ぎてしまう)にもサラリーマンのランチには向かないでしょうけど、取引先の女性の接待ならきっと喜んで頂けるのではないかと思います。

●住所 三重県松阪市日野町788 カリヨンプラザ2F 松阪駅より徒歩5分

●電話 0598-67-8406

●営業時間 【平日・土・祝・祝前】ランチ 11:30~15:00 (L.O.13:30)
【木~土・祝・祝前】ディナー 17:30~22:00 (L.O.19:30)
※月・火・水はランチのみ

●定休日 日曜日

●駐車場 隣接のカリヨンパーキングなら無料券もらえます